■マルタ島:地中海紀行8日間の旅 (2008年12月14日〜12月21日)

0)はじめに  1)成田〜マルタ  2)スリーシティーズ(ヴィットリオーザ、コスピークワ、セングレア)  3)青の洞門(ブルーグロット)観光/【タルシーン神殿】/ガラス工房〜古都イムディーナ(大聖堂など)〜庶民の下町ラバト(聖パウロの地下墓地カタコンベ)  4)【ヴァレッタ市内観光】(ヴァレッタ沿岸部一周、聖ヨハネ大聖堂、騎士団長の宮殿、アッパーバラッカ・ガーデン)/自由行動(ベイクルーズなど)  5)ゴゾ島観光(【ジュガンティーヤ神殿】、大聖堂、カリプソの洞窟、アズール・ウィンドー、大城塞など)  6)自由行動(マルサシュロック、ヴァレッタ市内)  7)マルタ〜帰国  10)あとがき 

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マルタ島の旅の風景画

 

 ■あとがき

 旅行をして気づいた点をいくつか書いてみましょう。ほんの思いつきですが…。

 

  ●小さな国の膨大な歴史遺産の集積に驚嘆

 淡路島にも及ばない小さな島に、これほどの歴史遺産が集積していることにまず驚かされます。ベイクルーズからの眺めからも、アッパーバラッカ・ガーデンからの展望からもそれを感じます。
 本当にただただ感心するばかりです。

 ただ小さな国だけに、町の中の風景はどこも似たような雰囲気。防衛上の必要から作られたという格子状の道路網からはすぐに海を見通すことができます。建物の造りも似たようなもの。どの写真も似たような雰囲気を持っているので、GPSの軌跡を詳細に辿らないと、なかなか撮影場所を特定することは難しいような気がします。今回の旅については事前学習が足りなかったということばかりでは決してないでしょう。

 岸壁の砦の強固さに比べると、都市内の建物群の造りはそれほどしっかりしたものではないように思います。町全体がハニー・ストーンと呼ばれる薄い黄土色の石灰石ばかりでできているわけではないのです。

 

 ●マルタは日本人には合っているかも

◆まず、食事がおいしいことに驚きました。

 ホテルだからでしょうか?パンは特においしかったようです。
#もっとも、バレッタのバスセンターの近くで買ったパンは美味しくはなかったようですが…。

 今回の旅では、全てが私の嗜好にかなうものでした。日本的な味付けだったからでしょう。

◆チップにもあまり気を使う必要がありません。

 いわゆるマクラ銭は、1ユーロ置いてきましたが、添乗員さんが言うにはそれもあまり気にする必要がないとか…。
 町中では、レストランでも、トイレでも、一切チップを気にする必要はありません。

◆車は左側通行です。

 但し、信号はあまり見かけません。交差点は殆どがロータリーになっていますので、多少の慣れは必要かもしれませんが、そう車線数があるわけではないので難しくは無さそうです。

 ただ、全体的には運転は荒っぽいですねぇ。

◆緯度も日本と同じような位置。

 ざっと見た限りでは、名古屋・大阪と同じような緯度でしょうか?しかも回りは地中海。
 今回の旅でも、晴れた日は20度くらいの言わば小春日和の気候です。これで水が潤沢だったら申し分ないんですが…。

◆英語も十分通じます。

 マルタではマルタ語と英語(イギリスの植民地だったからですが…)が公用語だとか。ですから、町のどこでも、下手な英語が十分理解してもらえます。

 

 ●小国の悲しさも…

◆クルーザーの殆どは外国人のもの。

 湾内に大量に停泊しているクルーザーは、殆どが外国人の金持ちのもの。マルタの人々は、それらの管理や観光客へのサービス業で生計を立てている人が多いのです。

◆就業の場が限られている。

 当然仕事の場も限られますし、そう多くの収入も期待できるわけではありません。
 ガイドさんが言うには、マルタの人々は50歳くらいで定年になるんだとか。つまり、仕事に対して働き手が多すぎるということで、システムとして調整しているんだとか。
 結局、50歳過ぎた人々の働ける場は警備員のような仕事に限定されてしまうことになるんだそうです。

◆積極的に海外に打って出る気持ちが大切。

 だからマルタの人々は、その語学力を活かして積極的に海外に働く場を求めていくんだとか。

 日本のこれからの姿を見せてもらっているような気もしたのです。

 

 ●旅の反省とこれから

◆今回の旅は…

 相変わらずのツアー旅行ですが、「スケッチと写真」がメイン…のつもりでした。
 しかし、ちょっと意気込みが過ぎて、使いもしないようなものを随分余分に持って行ってしまったようです。
#仕事人間だった頃「動く事務所」と呼ばれたように、無いと困るから…とついつい余分に持って行く性分を未だに引きずっているようです。

◆これからの旅は…

 もう少し厳しく持ち物を絞り込む姿勢が必要かもしれませんね(^_^)。もうあまり若くもないことだし…(^^ゞ。

 

 

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